一内閣一大臣


 小泉政権の最大の功績は、大臣ポストを党内統治の道具にしてしまった佐藤官僚内閣最大の汚点とそれを引き継いだ以後の政権の悪弊を改めたことだろう。

 機会があれば、大臣を交代させているが、それぞれ何らかの事由があるように思われる。小泉内閣前では、交代すべき事由があっても、年一回の一斉交代に紛れさせることで、当人に政治的傷が付かないようにした。しかし、小泉政権では、政治的傷が付くことを恐れずに、何らかの事由がある閣僚だけ交代させている。近きは、道路公団を統制できなかった扇国土交通大臣、三位一体で調整相手だった財務大臣が高齢で辞任した片山総務大臣、ゆとり教育の責任を負うべき遠山文部科学大臣など。平沼経済産業大臣は、想像できないが、内閣が進めているIT政策との関係があるのかもしれない。

 愚かなマスメディアは、従来と同じ「内閣改造」という表現を用いることによって、小泉内閣最大の改革を理解していないことを露呈してしまっているが、仮に、小泉政権があと3年続くことになれば、その間に、内閣官房副長官(事務)が何人変わるかで、政治家上位がどの程度確立されたかが判明するだろう。


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