バブル崩壊


 一般にバブル崩壊は、1990年(平成2年)1月の株式大暴落で開始された、とするようです。

 同時期に生きていた者の実感からすると、バブルは、外資系会社がアジア本部のオフィスと幹部住宅を買いあさって始まったような気がします。そして、彼等が円高の負担に耐えきれなくなって、アジア本部をシンガポールに移したりして、一時的に高値で買い取った物件を一挙に吐き出して行ったために、崩壊したと思います。
 しかし、この外資の動きは、言わば実需ベースの話です。崩壊の端緒になったのは、昭和天皇崩御に伴う一時的な時間遅行が大きいと思います。当時、走りに走っていた経済は、自粛ムードの中、例えば、社長就任披露パーティが取り止めとなるなど、消費性向が高い虚業の人たちに大打撃を与えました。すなわち、自粛ムードで抑制された消費は、奢侈品市場の関与者の限界消費性向が極めて高いという意味で、乗数効果が極めて高いものでした。例えば、当時のパーティコンパニオンはプライベートでも高級ブランド品の流行を追い掛け、宵越しの銭は持たない状態でした。バブル崩壊とともに風俗産業従事者の質が高くなっていったのは、その一つの帰結でしょう。
 こう考えてこそ、まず、株価のピークが平成元年12月、地価のピークが2年12月というタイミングを理解できます。

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